変形性股関節症は、加齢や過負荷による関節軟骨の退行性変化や摩耗による関節破壊により、骨硬化や骨棘などの骨の変化が見られます。徐々に進行して関節の変形をきたす慢性の股関節疾患です。

寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)や発育性股関節形成不全、先天性股関節脱臼、大腿骨寛骨臼インピンジメントなどの疾患の既往がある人と肥満や加齢などによるもので、原因となる疾患がない人に分類されます。日本では、前者が大多数を占め、臼蓋形成不全や大腿骨寛骨臼インピンジメントが原因として多くなっています。臼蓋形成不全では、関節不安定性をきたしており、荷重が掛かる関節面の狭小化により単位面積あたりの負荷が増大することが原因となります。

変形性股関節症 立ち上がれない

 40歳~50歳以上の女性に好発

男性に比べ女性に多く、先天性股関節脱臼の既往があれば30歳前後に発症する人もいます。

X線像で、①関節裂隙の狭小化 ②骨棘形成 ③骨硬化 ④骨嚢胞 ⑤骨頭の扁平化 ⑥骨萎縮 などが見られます。

 変形性股関節症の症状は?

このような症状を抱えていませんか?

立ち上がりや歩きはじめに鼠径部(脚の付け根)が痛む

日中ずっと痛かったり、寝ている夜間も痛い

股関節が曲がりにくく、靴下が履きにくい

和式トイレに座れない

正座ができない

手すりやテーブルなどに手をつかないと立ち上がれない

左右で脚の長さが違う

 病院の治療法

運動療法(筋力トレーニング、ストレッチなど)、温熱療法、薬物療法、筋力トレーニング、ストレッチ、温熱療法、手術など

 岐阜レディース整体院の施術方法

同じ変形性股関節症の疾患であっても、人それぞれ痛みや重さなどを感じるところは異なりますし、骨や関節、筋膜、筋肉の状態も異なりますので、変形性股関節症の施術方法はパターン化されたものではなく、その人の症状にあった改善方法で施術していきます。

痛みの程度や痛みがある箇所などは毎回、異なりますので、施術方法も日によって異なります。

骨・関節の矯正

全身の骨格や関節を調整いたします。

主に股関節や骨盤、腰椎、胸椎、胸郭、膝関節、足関節、足部をみていきます。骨の位置を正常な状態に近づける方向への誘導や関節の適合性不良の改善、不足した関節可動域の拡大などを行います。その人にとって一番良い状態になるよう大腿骨頭の被覆量を調整し、股関節の安定性を目指します。

骨と関節の矯正は、瞬時に調整するようなものではなく、徐々に調整していきますので無痛です。

筋膜・筋肉の調整

全身の筋膜・筋肉を調整いたします。

主に股関節や骨盤、腰椎、胸椎、胸郭、膝関節、足関節、足部をみていきます。それらに付着する筋膜や筋肉を触診して、異常を感じる箇所の伸張性を増大させたり、走行性を整えたりなど最も良い状態へと改善させます。

オーダーメイドのトレーニング

痛みが出ないようにするには、どこを鍛えたら良いか? どこの筋を伸ばせば良いか?関節のどの方向の動きが不足しているのか? どのような癖があるのか?などを考慮した上で個人に合ったトレーニング方法を指導いたします。

家庭での悪い動作や日常生活習慣の改善

施術をしていく中でどのような悪い動作や日常生活の習慣を行っているのかを見極めてお伝えいたします。変形性股関節症を増悪することは、避けるように努めていただきます。

変形性股関節症は、初期は立ち上がりやはじめの動作時に痛みが出現しますが、進行すると持続的に痛みが出てきたり、夜間も痛みで寝れなくなったりします。

股関節の可動域が制限され、靴下を履いたり、しゃがんだりすることが難しくなります。

さらに変形した股関節の脚の方が短くなると、歩行時、足首が上がらず足の指が下向きになったり、

足首を捻った歩容になり、足にも影響を及ぼします。また下腿は外向きになるため、下腿の外側が痛くなったりと股関節周囲だけでなく、他の部分にも痛みが出てきます。

関節の変形に至るまでには、長期的な期間が経過しています。これ以上進行が進まないように、一刻でも早く改善する施術を受け、痛みから解放されましょう。