ふくらはぎ外側のしびれ お尻の痛み 大腿の痛み 

岐阜市 90代女性

ご高齢の女性の施術です。骨が脆く、筋力も低下していることから、撫でるように骨や筋肉を調整していきます。安心して寝ていられるよう、自然に体を動かしていくように、圧迫がないように注意を払っています。無理のない自然な動きで、関節可動域を少しずつ増やしていくことにより、痛みから解消され、関節の動く範囲が拡がり、体を動かすのを楽にします。

症例

老化に伴う骨の変形と椎間板の変性により、腰が痛くて歩くのがやっとである。仰向けで両膝を伸ばして寝ることができず、両膝を曲げて寝ると痛みが楽になる。左右とも、時々下腿の外側にしびれと痛みがある。右のお尻から右大腿外側へ放散する痛みである坐骨神経痛を生じる。右の鼠径部から右大腿の前に、大腿神経痛の症状が出る。

足のしびれと足の痛み お尻の痛みがでるところ

変形性脊椎症による坐骨神経痛と大腿神経痛
坐骨神経痛と大腿神経痛

触診と動診

  • 骨盤の後傾が強く下方へ下がっている(右が強い)
  • 腰椎後弯
  • 腰椎右側屈、左回旋の変形が強い
  • 右腸骨が前方回旋しており、臀部の筋肉が硬い
  • 腹部の筋肉が硬くなっている

整体内容

【初回】

腰の激しい痛みで、仰向けで膝を伸ばして寝れなかったために、両膝を曲げた状態で施術を始めました。
体が細く、脂肪量も筋肉量も少ないご高齢女性の施術ですので、なるべくからだに負担を掛けないように、気持ちよく寝ていられるように指の圧は使わず、撫でるように整えていきました。
腰がかなり曲がっており、骨盤が後ろへ倒れているのが強かったために、骨盤の前傾、腰椎の伸展を促しました。
骨盤がかなり下がっていたことから、上げて、大殿筋や梨状筋、中殿筋などのお尻の筋肉の走行を調整し、緊張が高まっているところをゆるめ、伸張性を出しました。

腰が丸くなって後弯した腰椎を前弯させるように誘導させ、腰椎椎間板の修復、椎骨や椎間関節を動かすよう施術をしました。


経過

初回施術後、ずいぶんと腰が楽になり苦痛なく歩けるようになったと喜んでいらっしゃいました。初回は体を動かすと緊張感を見せていましたが、痛みやしびれが楽になったことで、2回目からは、気持ちがいいと安心して受けておられる様子です。初回施術後は、両膝を伸ばすことができるようになりました。腰痛は解消されました。左右ともあったふくらはぎの外側のしびれがとれました。

【4回目】

たまに、右大腿前へ、ちょろちょろと痛みが出ると。

辛いものを食べても辛さを感じなくなり元気がでないと。
右の骨盤が左より後傾していたために、前傾誘導させて治しました。

縮んていた頸椎や胸椎の椎体と椎間板を拡げるように施術をしました。

【5回目】

右のお尻が、歩きはじめる時だけ、少し痛みが出ると。

味覚が戻ったと。

右大腿前側の痛みはなくなったと。

右の臀部が前方回旋しており、右第5腰椎が左回旋していたために、腰椎や骨盤、仙腸関節、臀部の筋などにアプローチして治しました。

引き続き、治療を継続中です。