斜頭症・長頭症・絶壁頭・側弯症・顎のずれ(下顎側方偏位)
男性 5歳
【お悩み】
生後、向き癖があった。頭を濡らしたときやぴったりした帽子を被ったときに、変形しているのがはっきり分かる。歯科検診で噛み合わせが悪く、下顎が右にずれているのを指摘された。姿勢が悪い。
【症例の概要】
頭:後頭部中央後方突出、左後頭部外側後方突出、左側頭部後方外側突出、左右頭頂部・右後頭部扁平、左右側頭部扁平、右を向いている、左右どちらにも傾げる、右耳が前方・左耳が後方に位置しており、その差が大きい。
髪の毛量が多いため、髪型や髪の長さによっては、一見変形が分かりにくくなるが、ぴたっと触ると後頭部、頭頂部、側頭部において多数、凹凸あり。左右とも側頭部が扁平しており、後頭部中央が後方へ突出しているため、上を向く仰向け寝が不可能。側臥位で寝ることが多い。
頭の変形や顎、頸椎、胸椎、胸郭などの施術を実施。
首:頸椎右凸、右回旋
顎:下顎右偏位
体幹:胸椎右凸側弯症
【施術結果】
年齢が5歳となり、髪の毛の量が多くなって、見た目では目立たなくなっているが、頭の左右差が長期間に及んでいるため、顎や脊椎への影響が顕著に現れていた。不良姿勢が定着しており、体幹も頭頸部も真ん中で保持することができなかったが、頭の右への傾きや右を向いている頭のかたちが修正され、さらに頸椎や胸椎などの捻れや傾きも改善したため、真ん中で頭を保持できるところまで到達する。
左右目の高さがそろう。左右耳の高さと前後の位置がそろう。
左右側頭部の扁平が少なくなる。左右頭部の耳後方と後頭部の凹凸の差が小さくなる。後頭部の突出が滑らかに丸くなる。左耳後方・左後頭部の頭幅が狭まる。全体的に頭の骨変形は分からないほどに改善する。
顎のずれがおさまる。
施術期間:7カ月
施術頻度:週2
開始時期:5歳
終了時期:6歳
施術回数:60回
・胸椎右凸側弯症であり背骨が捻れて曲がっている
・頭頸部右回旋
・頭部が体幹より右に位置

・右頭頂部・右後頭部の扁平
・右側頭部の扁平

・左頭頂部の扁平
・左側頭部の扁平

初回施術前は、斜頭症であり背骨も右へ捻れているため、頭部が右を向いている。髪の毛で隠れているため、さらに頭のかたちが斜めになっているため見た目では、右頭部の扁平が分からないが、2回目施術前には頭が真っ直ぐ前を向けれるようになってきたため、右耳後方から右後頭部にかけての扁平が目視でも分かるようになる。
左耳後方・左後頭部・左頭頂部の頭幅がひろがっている。

・頭頸部が右を向く
・頭頸部が左へ傾く
・胸椎右凸側弯症

・頭が右へ傾いて右を向いており、顔は正面を向けない。
・右目は下、左目が上に位置しており、目の高さに違いがある。
・右耳は下、左耳が上に位置しており、耳の高さに違いがある。
・胸椎が右凸、右へ捻れており、背骨を真ん中で保持することができない。(側弯症)

