血管から皮膚や粘膜の下に赤血球が出て、点状出血や斑状出血が見られます。

紫色に見えることから「紫斑」と呼びこれを主症状とするものを「紫斑病」と言います。

紫斑病の原因は、血小板が減るために起こる血小板減少性紫斑病と、血管の炎症による血管性(アレルギー性)紫斑病があります。

一宮市 60代女性 

一ヵ月以上前に脚に紫斑病が現れ、しだいにひどくなり目の下から体幹、手掌、足裏まで全身へ広がる。

休職せざるを得ない状態になる。

血液検査と尿検査に異常はなく原因不明と診断される。


お薬を飲んで、自宅で安静にしていても、ひどくなるばかり、治らず、悩んでいた。

揉まない、押さない方法で、他の人が治ったのを知り、藁にもすがる思いで、当院を予約される。

他に夜中、肩が痛くて、寝れない、肩がこる。お尻が痛くて寝れない、左の腰が痛い、肩甲骨の間が痛い、正座をすると膝が痛い、足首の上が痛いという症状も抱えていた。

外出できないために、訪問で受けられる当院で施術を開始する。

経過写真

紫斑病
紫斑病  初回
紫斑病 施術後
           紫斑病 11日目

視診・触診・動診・検査

  • 頭部前方位
  • 頸椎の前彎が消失しており、後彎が見られる
  • 頸椎左側屈
  • 第5頸椎~第6頸椎の左回旋
  • 第1~3胸椎、第7頸椎の後方突出とつまり
  • 後頭骨と上位頸椎間で強くつまっている
  • 僧帽筋、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、斜角筋、頭半棘筋に圧痛
  • 胸椎過後彎位(背中が丸い)
  • 胸椎下位伸展
  • 肩甲骨内転
  • 肩甲骨前傾
  • 菱形筋に圧痛
  • 右肩甲上腕関節(肩関節)内旋(右肩が内を向いている)
  • 大胸筋、小胸筋の短縮
  • 胸椎後傾
  • 腰椎伸展(反っている)
  • 両股関節前捻(前へ捻じれている)
  • 両股関節後方偏位
  • 骨盤下制(下へ下がっている)
  • 骨盤後傾
  • 骨盤後方回旋
  • 大殿筋、中殿筋が硬い
  • 上腕二頭筋の過緊張
  • 前腕屈筋群が硬い
  • 両母指CMC関節伸展不全(手掌にある母指の関節)→スマホの使い過ぎ
  • 両脛骨大腿関節の外方彎曲
  • 足部内転が強い
  • 足部内反

全身の整体

全身の骨格を診ると、ゆがみがひどかったために、全身の骨や関節のゆがみを解消させ、本来の正常な状態へ近づくように施術していきました。

紫斑病が出ている皮膚の内部にある骨や関節、筋肉を診ると全ての部分において、骨の位置の偏位や関節のズレ、筋肉の過緊張がみられ、それらを正常な状態へ修正していくことにより、痒みが減り、紫斑が薄くなっていきました。

特に紫斑がひどかった場所は、

お尻  →  骨盤の後方回旋・下制・後傾

肩   →  肩甲上腕関節の内旋・前傾。肩甲胸郭関節の外転・上方回旋の可動域が狭い。頸椎の前彎消失。頸椎のゆがみが強い

腕   →  上腕二頭筋の過緊張。前腕屈筋群の過緊張

腹部脇 →  胸郭の拡がりの低下

脚   →  ハムストリングスの過緊張。前脛骨筋の過緊張。後脛骨筋の過緊張

足部  →  足部の内転・内反  

初回後、全身の血流が良くなったために、痒くなりましたが、2回目以降、痒みは引きました。

生活の仕方において、骨格がゆがむような習慣が見られたために、改善を促しました。
お伝えした通りに直していただきました。

1ヵ月間、6回の施術を受けました。

3回目の施術後から、紫斑病が綺麗になり治っていきました。

そして肩が痛くて寝れない、お尻が痛くて寝れなかったのが、寝れるようになりました。

3回目の施術後、お孫さんの保育園で正座した時に、痛みなく座ることが出来ました。

首から肩にかけての重だるさ、肩甲骨の間が痛い、脚が重い、正座すると膝が痛い、足首の上が痛い、腰が痛いという症状も、すっかり解消されたので終了しました。

現在は、体調が戻り、お仕事に復帰されています。