肩関節の後ろの外側面には、小円筋と大円筋、上腕三頭筋で構成される間隙があり、腋窩神経と後上腕回旋動脈が通っています。

腕を頭上に挙げて、顔の方へ横へ動かすとき(内転)、腋窩神経が通る部分は狭くなります。腋窩神経を囲む小円筋の炎症によって腋窩神経が絞扼されて痛みを引き起こしていました。

腋窩神経絞扼による痛み

趣味で継続して行っているベンチプレスで左肩の後ろの下を痛めた。

肩を挙上させて内旋すると、痛みが出現する。

岐阜市 20代男性

腋窩神経絞扼 肩の後ろの痛み
腋窩神経絞扼 肩後ろの痛み

触診と動診

  • 筋肉内血腫を認める
  • 左肩を挙上して内旋させると痛みが出現する
  • 左肩甲骨内旋
  • 左肩内旋

【初回】

肩甲骨や肩関節のアライメントを是正しました。

痛みが出ないように、上腕三頭筋や、小円筋の滑走性を促して柔軟性をあげました。

【5回目】

今日は調子が良いと。

【6回目】

施術前、左腕を真横から挙上したとき、痛みが出ました。

施術後、同じように動かしてもらいました。

痛みは全く出ませんでした。

肩甲骨や肩関節のアライメントを整え、筋肉の伸張性が低下しているところは、柔軟性を高めていきます。

筋肉内血腫は、その部分に手をあてて痛みを感じることがないように、施術をしていきます。

肩甲骨や肩関節のアライメントが崩れている状態で、過大な負担を掛けたため、痛みを引き起こしたと考えられます。

アライメントを調整したことで、痛みを長引かせることなく、早く解放されました。