変形性頸椎症による首痛の他に外反母趾 膝蓋大腿関節症（膝痛）腰椎椎間板症（腰痛） 肩こりでお悩みの女性です。
首痛
７０歳代女性 岐阜市 痛みを感じるところ
症状
お店を経営しており、退職した後、急に体のあちこちに痛みを感じるようになり治療を受けています
・右首から右肩関節にかけて重い 突っ張る
・両足とも外反母趾である。巻き爪が痛いためにワイヤー固定矯正を行っているが、改善されず上手く進んでいない
・歩行時、左膝の膝蓋骨の外側や大腿骨の外側に痛みが出る
・起き上がる時に腰椎や腰椎の両側が痛い
整体施術内容
【触診】
・頸椎C４/C5右椎間関節の圧痛 左回旋
・左肩甲挙筋の伸張性低下と圧痛
・頸椎の椎骨の変形
・頭部前方位
・右肩甲骨が左肩甲骨より下がっており（下制）、棘下筋が硬い
・胸椎過後弯で背中が丸い
・左肩関節が内側へ丸くなっている（内旋）
・腰椎が伸展しており腰方形筋の緊張が強い
・腰椎の変形
・骨盤が後ろへ回っている（後方回旋）
・左股関節が外へ開いている（外旋）しており大腿骨が外旋している
・大腿の外側面につく大腿筋膜張筋や大腿外側広筋がの緊張が強い
・左膝蓋骨が外へずれており外方偏位となっている
・左脛骨大腿関節が外へ弯曲している（外方弯曲）
・両側とも足関節の背屈と外反の制限があり、つま先が下に向かって下がっており（底屈）、つま先が外側へ返している（回外）が見られる
・親指が浮いている浮き指である
整体
頸椎のゆがみが強く、何回もゆがみを治すように仕向けても治らないことから、変形の程度が強い状態でした。
しかし回数が増えるにつれて、左の肩甲骨の外転の動きが拡がり、頸椎の椎間板の柔軟性が出てきたことにより、変形やゆがみが徐々にとれてきました。
右を下にして丸くなって寝る癖があったことから、それを止めて仰向けで寝るように指導しました。
肩甲骨と肩関節のアライメントを整え、頸椎や肩甲骨、肩にかけての筋肉を調整しました。
胸郭の後弯を減らし、胸椎や肩甲骨の動きを柔軟にさせました。
肋骨の変形を減らし、胸郭の動きを外へ拡げました。
外旋した左股関節を内旋誘導させ、臀部の大殿筋、中殿筋の緊張をゆるめたことで骨盤の回旋の動きは拡がり、腰椎に掛かる負担を減らしました。
大腿骨の外側につく、大腿筋膜張筋や大腿外側広筋そして大腿後面外側につく外側ハムストリングスの緊張をゆるめ、膝蓋骨外側の痛みをとっていきました。
膝蓋大腿関節と脛骨大腿関節のゆがみをとりました。
脛骨の外方弯曲を減らしました。
外反母趾の治療は、足部の内返しと浮いた母趾をとり、前足部の横アーチを作る施術をしました。
母趾が浮けば、巻き爪になっていきます。爪は巻く性質と横に広がる性質がありますが、地面を指で踏みしめて体重が掛かると、爪が均一に広がるようになっています。
足部が内がえしになっていれば、母趾が浮いた状態となり、地に着いて歩くことが出来ません。
母趾外転筋は母趾を屈曲させ外転する働きがありますが、外反母趾になるとこの筋力が低下します。
母趾外転筋の筋力が高められるように、中足骨や足部の関節のズレを修正しました。
整体施術後の変化した様子
現在まで１５回以上施術を行っていますが、腰の痛み、首の痛み、肩こり、膝の痛みは全てなくなっています。
頸椎の変形や肩甲棘の変形があり、首の筋肉や肩甲骨の筋肉に異常な筋収縮が見られましたが、筋肉の伸張度が増し、変形が少なくなって痛みがとれました。
すっかり痛みから解放されています。
浮き指が改善され、親指を地面に着けて歩けるようになりました。
いくつか生活の注意点もお伝えしましたが、守っていただいています。
ゆがみなおしの体操や肩甲骨や股関節の可動域を増やす体操、足部の母趾外転筋や腓骨筋の筋力を上げる体操を教えました。
きちんと行っておられ、順調に回復されています。
考察
右肩甲骨の挙上の不足により、肩甲骨が下制していました。
背中の筋肉である広背筋や僧帽筋下部の硬化で肩甲骨上部の僧帽筋や肩甲挙筋の活動不足が見られました。
横向きで寝れば、背中が丸くなり内旋して、背中の筋肉は硬くなります。
外反母趾とは、足の親指がくの字に変形してしまうものです。
歳をとるにつれて程度がひどい女性は増えます。ハイヒールや幅の狭い靴を履いている女性や、若い時に履いていた女性に見られます。
第１中足骨は、過度の内転により母趾中足骨頭下にある内側と外側種子骨を外方偏位させます。
母趾外転筋は足底へ滑ることで外転筋力が低下します。短母趾屈筋、母趾内転筋は、基節骨を内旋、外反させる力が生じます。
ヒールが高い靴は、足部が前方へ滑り、足趾や中足骨が圧迫され横アーチをつぶしてしまい、外反母趾になる確率を高くします。
足部は、からだの土台であることから、膝や股関節への影響を及ぼします。
距骨下関節が内がえしになると、下腿は外旋します。
膝は伸展し、O脚となり、股関節は伸展し外転、外旋します。骨盤は後方回旋します。
この運動連鎖によって、外反母趾の進行で膝も股関節も腰も痛くなる場合があります。
岐阜レディース整体院では、必ず全ての患者さんの足部や足関節もよく診ています。骨や関節の位置や筋肉の走行を正常な状態へ戻します。
股関節が外旋していることにより、大殿筋などの股関節外旋筋群の伸張性が低下し、股関節の内旋運動を妨げて骨盤の回旋運動ができなくなります。
その代償として腰椎で回旋するストレスが増します。
痛みがあるところには、必ず何らかの異常を触知します。
なぜ痛みがそこに出ているのか？原因を知れば、本当に治したいと思っている女性であれば、痛みが出ないような生活を送るようになりますので、良い調子を取り戻せます。