斜頭症・斜頸症
男の子
開始時期:4ヵ月
終了時期:9ヵ月
【お悩み】
・専門医療機関での検査の結果、重度の斜頭症と診断された。頭の変形によって将来、子どもが悩んだり、何らかの症状を引き起こさないようにしてあげたい
【頭や首の様子】
・頭部が後方へ倒れ、横幅もひろがっているため、ぐらつきが強く不安定である
・頭頸部が大きく反っている
・頭頸部が左へ傾げている
・頭頸部が右へ回旋している
・後頭部が左へ寄っている
・左頭頂部・左側頭部・左後頭部の突出
・右頭頂部・右側頭部・右後頭部の扁平
・右側頭部のひろがり
・頭頂部が反っている
・体幹が左へ倒れている
・頸椎・頭蓋骨の柔軟性に富む
・頸椎の全可動域において可動域制限はない
初回施術前と終了時 斜頭症・斜頸症
初回施術前
・頭頸部が右を向いている
・頭頸部が左へ傾げている
・体幹が左に位置している
・頭頸部が大きく反っている
・右頭頂部・右側頭部・右後頭部の扁平
・左側頭部の突出
・右頭頂部・右側頭部・右後頭部の扁平
・左頭頂部・左側頭部・左後頭部の突出
・右側頭部のひろがり
・頭が横にひろがっている
・頭頸部の反りや左への傾げがあり頭部重心が偏っているため、真正面を向くことができない
15回目施術後
・体幹の偏りがなくなる
・頭頸部が右回旋・左側屈しているが、真上を向くことができる
・頭頸部が後ろへ倒れないで、正面を向くことができる時もある
・頭頸部がぐらぐらと後方へ倒れて揺れる不安定さがある
・頭頸部がぐらぐらと不安定で揺れる
・左に寄っていた後頭部が右頭部側へ移る
・真正面を向くと、頭頸部が右回旋している
・左頭部が重くて左へ傾げてしまい、左回旋時、頭が下がって上手く回れない
26回目施術後
・頭部が真上を向いて寝ることができる時もある
・右側頭部の扁平の程度が減る
・左頭頂部・左側頭部・左後頭部の出っ張りが減る
・頭頸部の反りがとれる
・頭の横幅が狭まり、前後の長さが増す
・頭頸部がぐらぐらと揺れることなく安定する
・左へ傾げてはいるものの、安定するようになる
39回目施術後
・頭頸部が右回旋している
・頭頸部が左へ傾げている
・丸みを帯びた右頭部になる
・丸みを帯びた左頭部になる
・頭頸部が左に倒れ、左頭部の横幅がひろがっている
・右側頭部の横へのひろがり
・真正面を向いた時、頭頸部が右回旋している
終了時
・頭が真上を向く
・丸みを帯びる
・丸みを帯びる
・左頭部への偏りが減る
・右側頭部のひろがりが抑えられる
・右頭頂部・右側頭部・右後頭部の扁平の程度が減る
・頭頸部が真正面を向くことができる
施術を終えて
斜頭症が重度な状態でしたが、頭蓋骨や頸椎が柔軟であったことから、骨の偏りを正常な方向へ移動させやすく変化を出しやすいお子さまでした。右を向いて大きく反ってしまう、左に倒れてしまうという動きが過剰になっていました。施術中は、変形した骨が動きやすい方向とは異なる頭の変形を改善させる方向へ動かしているため、私がひとつの動作をするたびに、お子さまが動きやすい方向へ戻ろうとするということを繰り返していましたが、徐々に動きにくい方向へも動けるようになり、変形した方向へ戻ろうとする動作もなくなりました。
頭蓋骨や頸椎が柔軟であるため、歪みやすいというデメリットがあり、頭が横へひろがりやすくなっていました。頭の重心の偏りが大きく、頭がぐらぐらと不安定で、写真を撮影するにもなかなか上手くいかずブレてしまいましたが、次第に頭のかたちが整ってきて、頭の重心が左後方から左右の中心へ移動してくると、写真撮影も上手くできるようになりました。
最後の一ヵ月間は一週間に3回と急ピッチで施術したのが功を奏して綺麗に仕上がりました。たびたびご質問いただき、ご自宅でできることはお伝えし、お子さまの過ごし方や寝かせ方は改善していただきました。ご協力いただきありがとうございました。